オリジナル版:1998年/16mm/モノクロ/スタンダード/36分
DVD・ビデオ版:2004年/パートカラー/スタンダード/38分
大正の終わり―かつて画家・詩人として一世を風靡した竹久夢二は、人知れず人形作りに執心していた。覇気を失った夢二が想いを馳せるのは、大正ロマン華やかなりし頃のこと……。幾多の女性と浮き名を流す夢二とおんなたちの愛憎劇の中に描かれる人間の儚さ、そして禁断のエロティシズム。果たして夢二の人形とは何を意味するのか? その謎に、虚実を織り交ぜた独自の解釈で迫る―。
弱冠24歳の山崎達璽監督が、日本独自の官能美を大胆かつ繊細に描ききった記念碑的作品。フランスの新人映画祭で“現代のミゾグチ”と絶賛され、第52 回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門でオープニング上映された。そのモノクロームの映像美は、国内はもとよりイギリス・イタリア・韓国などでも高い評価を受けている。
音楽を手掛けたのは、「Jazztronik」として国内外のクラブ・シーンで絶大な人気を誇る野崎良太。また、後にニッポン放送の人気アナウンサーとなる故・小口絵理子が体当たりの熱演を見せるほか、桜塚やっくんの芸名で活躍する故・斎藤恭央が若き日の川端康成を演じている。
製作:山崎達璽 撮影:田淵和春 録音:長谷川有里 音楽:野崎良太(Jazztronik)
監督・脚本:山崎達璽
出演:渋谷育男・中川静子・小口絵理子・田中麻依子・佐藤雪江・堀内悦子・大塚夏枝・斎藤恭央・縄岡隆浩
いしづち映画祭'98審査員特別賞受賞(1998年8月愛媛県西条市)
第22回アンリ・ラングロワ国際交流 ポワティエ映画祭正式出品(1998年12月フランス)
第52回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門オープニング上映(1999年5月フランス)
レッジョカラブリア21世紀祭特別招待(1999年6月イタリア)
第1回韓・日青少年映画祭正式出品(1999年9月韓国・牙山市)
第12回東京国際映画祭ニッポン・シネマ・ナウ正式参加(1999年10月)
第14回福岡アジア映画祭パノラマ部門正式招待(2000年7月)
第1回宝塚映画祭正式出品・入賞(2000年11月兵庫県宝塚市)
THE JAPANESE FILM SEASON 2002正式招待(2002年6月ロンドン)
第7回小津安二郎記念・蓼科高原映画祭特別招待 (2004年10月)
※2004年2月28日〜3月12日、渋谷UPLINK FACTORYにて劇場公開
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